【2026年版】みなみ寄居駅〈ホンダ寄居前〉を紹介!駅構内・出口・アクセスと開業の経緯
東武東上線の「みなみ寄居駅〈ホンダ寄居前〉」は、2020年10月31日に開業した駅です。
東武竹沢駅と男衾駅の間にあり、本田技研工業の埼玉製作所・寄居工場に直結しています。
東武鉄道が公開している各駅の開設年月日を見る限り、2026年7月現在も、みなみ寄居駅は東武東上線で最も新しい駅です。
駅前に商店街や住宅街が広がる一般的な駅とは異なり、ホンダの工場へ通勤する従業員の利用を強く意識した、全国的にも珍しい構造になっています。
この記事では、みなみ寄居駅の構内、出口、ホンダ寄居工場への連絡通路、周辺の交通手段、駅が開設された経緯について紹介します。
みなみ寄居駅の基本情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 駅名 | みなみ寄居駅〈ホンダ寄居前〉 |
| 駅番号 | TJ35 |
| 所在地 | 埼玉県大里郡寄居町大字富田字橋ノ入南谷997-14 |
| 開業日 | 2020年10月31日 |
| ホーム | 1面1線 |
| 上り方面の隣駅 | 東武竹沢駅 |
| 下り方面の隣駅 | 男衾駅 |
| 乗り換え路線 | なし |
| 1日平均乗降人員 | 1,982人(東武鉄道公式サイトの最新掲載値) |
東武鉄道の公式サイトによると、みなみ寄居駅の1日平均乗降人員は1,982人です。ホンダ寄居工場への通勤利用が中心となる駅ですが、近隣の男衾駅よりも多くの人が利用しています。
みなみ寄居駅はホンダ寄居工場に直結する駅
みなみ寄居駅の最大の特徴は、駅からホンダ寄居工場へ直接向かえる連絡通路が設けられていることです。
副駅名の「ホンダ寄居前」も、国内外から訪れるホンダ関係者にとって分かりやすい駅名にするため付けられました。
正式な駅名の「みなみ寄居」は、寄居町の南側に位置することから名付けられています。「南」を平仮名で表記することで、親しみやすさも持たせているそうです。
ホンダ関係者向けの印象が強い駅ですが、工場関係者だけの専用駅ではありません。一般の利用者も通常どおり乗り降りできます。
みなみ寄居駅の構内

みなみ寄居駅は、1面1線の比較的シンプルな構造です。
ホームと改札は2階にあり、改札を出て上の階へ進むとホンダ寄居工場への連絡通路、下の階へ進むと一般利用者向けの出口があります。
駅舎の1階部分には駐輪場も設けられています。
ホームと改札口

ホームは片側だけの1面1線です。
上りは小川町・川越・池袋方面、下りは男衾・寄居方面へ向かいます。
改札口は1カ所のみなので、初めて利用する場合でも構内で迷う可能性は低いでしょう。
ホンダ寄居工場への連絡通路

改札を出て3階へ上がると、ホンダ寄居工場へ向かう連絡通路があります。
駅の外から見ると、通路が山の中へ延びているようにも見えますが、その先はホンダ寄居工場につながっています。
電車の到着時間によっては、降りた人の多くがこの連絡通路を通って工場へ向かいます。一般的な住宅地の駅とは、かなり異なる光景です。
一般利用者向けの出口

改札から下の階へ進むと、一般利用者向けの出口があります。
出口の周辺には大きな商業施設や飲食店、住宅街などはなく、細い道路と自然の多い景色が広がっています。
駅を降りてすぐに買い物や食事ができる環境ではないため、ホンダ寄居工場以外の目的で利用する場合は注意が必要です。
みなみ寄居駅周辺の交通手段

みなみ寄居駅の前には、一般的な駅で見られる路線バス乗り場や、タクシーが常駐する乗り場はありません。
一方、2026年1月現在、みなみ寄居駅は寄居町が運行する予約制乗合タクシー「愛のりタクシー」の共通乗降場に指定されています。
利用には事前登録や予約などが必要になるため、利用方法や運行状況は寄居町の公式サイトで確認してください。
また、寄居町が発行した開業時の案内では、駅への進入路が狭く、一般利用者向けの駐車スペースがないため、車で訪れる場合は男衾駅の利用が案内されていました。
鉄道駅そのものを見学する場合も、周辺道路での駐停車や近隣住民の迷惑にならないよう注意しましょう。
みなみ寄居駅のトイレ・バリアフリー設備
取材時、トイレは改札を出てホンダ寄居工場への通路がある階に設置されていました。
東武鉄道の公式駅情報では、エレベーター、エスカレーター、待合室、バリアフリートイレなどの設備が案内されています。
男性用・女性用・バリアフリートイレには、ベビーチェアやベビーシートも設置されています。
新しい駅ということもあり、構内は比較的きれいで、移動しやすい造りになっています。
みなみ寄居駅が開設された経緯
みなみ寄居駅は、本田技研工業からの要望を受けて設置された「請願駅」です。
請願駅とは、自治体や企業などが鉄道会社に新駅の設置を求め、建設費用を負担して開設される駅を指します。
みなみ寄居駅では、本田技研工業が駅の設置費用を全額負担しました。
ホンダ寄居工場が2013年に稼働開始
本田技研工業の埼玉製作所・寄居工場は、2013年7月に稼働を開始しました。
敷地面積は約95万平方メートル。稼働開始時の公表値では、フル稼働時の生産能力は年間25万台、従業員数は約2,000人とされていました。
広大な敷地を持つ大規模な自動車工場で、現在はHondaの四輪完成車生産を支える重要な拠点となっています。
完成車の生産機能を寄居工場へ集約
Hondaは2017年、狭山完成車工場と寄居完成車工場の完成車生産機能を、寄居工場へ集約する方針を発表しました。
その後、狭山工場では2021年12月に完成車の生産を終了しています。
生産機能の集約によって寄居工場へ通勤する従業員が増えると、周辺道路の渋滞や工場へのアクセスが課題となりました。
そこで、従業員の公共交通利用を促進し、国道254号など周辺道路の混雑を緩和する目的で、新駅の設置が進められました。
2020年10月31日に開業
本田技研工業と東武鉄道による協議を経て、2020年10月31日、東武竹沢駅と男衾駅の間に、みなみ寄居駅が開業しました。
寄居町内では、1989年に開業した秩父鉄道の桜沢駅以来、31年ぶりとなる新駅でした。町内では9番目の鉄道駅です。
まとめ

みなみ寄居駅〈ホンダ寄居前〉は、ホンダ寄居工場への通勤アクセスを改善するために誕生した駅です。
駅から工場へ直接向かえる連絡通路があり、駅前には商店や住宅がほとんどないなど、一般的な駅とは大きく異なる特徴を持っています。
ホンダ関係者の利用が中心ですが、一般の利用者も乗り降りできます。東武東上線で最も新しい駅や、企業が建設費を負担した請願駅に興味がある方にとっては、一度訪れてみたくなる駅ではないでしょうか。
ただし、駅周辺には商業施設や一般向けの駐車場がほとんどありません。見学する場合は、鉄道または予約制の愛のりタクシーを利用し、周辺の工場や私有地には立ち入らないようにしましょう。
